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スパイク・リー:「ワクチンが出来るまで俺は映画館に行かない」


オスカー受賞監督であるスパイク・リーは4月下旬、コロナウイルスのパンデミックの最中に映画館を再開するという動きに対し、ウイルスに効果のあるワクチンが完成し流通するまでは映画館には行かないだろうと発言した。リー監督はベトナム戦争を題材にした新作映画『Da 5 Bloods』を6月12日からNetflixで公開する。さらに監督は、今年の夏からレジェンダリー・ピクチャーズの制作で、グラフィックノベル『Prince of Cats』の撮影を開始する予定だったが、監督からはハリウッド映画の撮影はしばらく行われないだろうと告げられた。「ワクチンが出来るまでは何も出来ないさ。」とリーは語った。「俺は映画館に行かない。俺はブロードウェイの舞台も行かない。俺はヤンキー・スタジアムにも行かない。コロナってのは厄介なんだ。コロナはマジなんだ。下手したらオマエも殺されちまう、死んじまうんだ。俺はまだ死にたくない」

さらに監督は、撮影を安全に行える「まともな解決策をまだ見れていない」と語った。「一体これからどうやってラブシーンを撮れっていうんだ?それとも『サタデー・ナイト・ライブ』みたいに映画も遠隔で撮影しろって言うのか?俺にはどうやったらいいのかわからない。だから現状は一時中断さ」

『Prince of Cats』の撮影はこの夏からブルックリンで行われる予定だったが、リー監督はしばらくカメラを回すことは無いと言っている。この次回作に関して監督は「ヒップホップ世代のロミオとジュリエット」と表現している。監督は、2020年のカンヌ映画祭の審査員長を務める事になっていたが中止が決定。引き続き2021年の審査員長を務める事になっているものの、リー監督がカンヌまで行くかどうかはワクチン次第となりそうだ。

リー監督が、このパンデミックの最中に映画館へ行く事を拒否した事を支持する映画ファン達が国内に広まっている。ロイターが4月末に行った調査によると、アメリカ国内の成人4429人のうち、たった40%が今すぐにでも映画やコンサートに行きたいと答えた。最も映画市場が大きいロサンジェルスとニューヨークでは、まだ映画館の再開の目処は立っていない。


5/29/2020



Translation by © Sublingual Services 2020

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