バイデン陣営は先日ミシガン州アナーバーにあるライヴ会場ブラインド・ピッグとその経営者であるジョー・マルクーンを特集した広告を発表した。広告は10月18日にNFLのクリーヴランド・ブラウンズ対ピッツバーグ・スティーラーズの試合中にデビューした。また特筆すべきは、通常自身の音楽を広告のためにライセンシングしないビースティー・ボーイズの “Sabotage”がこの広告に使用されていたことだ。
ブラインド・ピッグではこれまでニルヴァーナ、ジミー・ヘンドリックス、イギー・ポップ、ジョン・レノン、ダニー・ブラウン、スフィアン・スティーヴンス、パール・ジャムやその他大勢のアーティストがライヴを行い、広告にはコンサートの写真や映像が含まれている。また、ピクシーズやブリーダーズの楽曲の一部も使用され、空席のバースツールなどの映像を映し、Covid-19の影響で会場の運営ができていないことを伝えている。広告の中でマルクーンは「これがトランプのCovid対応の現実だ。何も収益がない状況で、この先どれだけ続けていくことができるかわかりません」と話している。
ニューヨーク・タイムズとデトロイト・メトロ・タイムズが報じているように、バイデンのキャンペーン動画はYouTubeで公開されたが、現在削除されている。バイデン陣営のスポークスマンであるビル・ルソーは「トランプ陣営が(マルクーンを)潰そうとしたことで(マルクーンの家族が)罵倒され、嫌がらせを受け、脅迫されている」ため動画を削除したとタイムズ紙に語っている。
フォーブス詩によると、多くのトランプ支持者がこの広告に異議を唱えている言う。トランプの副報道官ケン・ファルナソはメトロ・タイムズに対し、この反発は「正当である」とメールで回答し、「アメリカ人はバイデン・チームがこの広告を制作したことに毎日憤慨している」と述べた。さらに「必死にまた何かを大統領のせいに仕向けようとした結果、何も成功しないので選挙直前で話を捏造し、有権者に嘘をついて、それがバレたんだ」と答えた。
タイムズ紙によると、ジョー・マルクーンが裕福である由縁がこの反発の原因にあるとしている。マルクーンはエンジェル・インヴェスターであり、妻の祖父から大金を相続したと話していた。
ジョー・マルクーンは2017年にブラインド・ピッグを買収したグループの一員だ。買収後にクレインズ・ビジネス・デトロイトの取材を受けたマルクーンは、グループは100万ドル以上を会場に投資し、来場者が「最高の音楽の体験」をできるようにする予定だと話していた。
ブラインド・ピッグを特集したバイデン・キャンペーンの広告は、SNSのインフルエンサーで元NBA選手のレックス・チャップマンのツイートでまだ見ることができる。この広告は、アメリカの独立系ライヴハウスやコンサート会場を支援するNational Independent Venues Associationの意見を反映し、現在ホワイトハウスや国会で進んでいるCovid-19支援の停止によってライヴ音楽業界が崩壊し得ると述べている。
Pitchforkはバイデンとトランプ陣営に対してコメントとさらなる情報を求めたメールをしている。
https://pitchfork.com/news/biden-campaign-takes-down-live-music-focused-ad-after-venue-owner-allegedly-receives-threats/
10/22/2020
Translation by © Sublingual Services 2020
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