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カート・コバーンのギターが600万ドルで落札


ニルヴァーナのカート・コバーンが1993年の「MTVアンプラグド」ライブパフォーマンスで実際に使用したアコースティックギターが、なんと600万ドル(約6.44億円)で落札された。

落札された1959年製ヴィンテージのマーチンD-18Eは、コバーンが27歳で自殺する5ヶ月前に、このニューヨークのライブで実際に弾き奏でられたものだ。コバーンはこのギターのサウンドホール(響孔)に、バルトリーニのピックアップをカスタマイズして演奏。そしてギターのハードケースにはアメリカのハードコア・パンクバンド「ポイズン・アイディア」の1990年のアルバム「Feel the Darkness」のフライヤーが貼られており、そのケースも一緒にオークションに出品された。

オークション主催会社によると、ケースのハンドル部分にはバゲッジクレーム(手荷物受領証)のタグが3枚付いた状態だったという。


2019年にコバーンが着用していた緑色のカーディガンが33万ドル(約3500万円)で落札されたのをうけて、今回のオークションでは100万ドルから落札がスタート。しかしスタート直後から、どんどん値が膨れ上がり、最終的に601万ドル(約6.44億円)で、RODEマイクロフォン社オーナーのピーター・フリードマンによって落札された。

フリードマン氏はインタビューで「これはすごいですね。自分のために買ったわけじゃないですが、これを使って世界を周り、世界中のアーティストの窮状を伝えていくつもりです。そしてその後にギターを売って、そのお金も活動に活用しようと考えています。我が社は多くのミュージシャンとアーティストによって60年代から支えられてきましたので、これで彼らに金銭的にもサポートできると思います。」とコメント。ギターをなにがなんでも落札する気持ちでオークションに参加したという。


ニルヴァーナは1991年9月にリリースされた2枚目のアルバム「Nermind」で人気が爆発。91年の終わりまでに、アメリカ国内だけで100万枚を売り上げを記録。1992年にはビルボード200で1位を獲得し、その後472週もの間チャートに入り続けていた。

ニューヨークでのライブ演奏を収めた「MTV Unplugged in New York」も、1994年にリリースされ、その後すぐにチャートで1位を獲得した。


6/21/2020

Translated by Ken Bhatt


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