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Apple Musicがインディーレーベルを対象とした5,000万ドルのCOVID-19アドバンス基金をひそかに設立


4/7/2020

Translated by Chie Oishi


コロナウイルスのパンデミックを受けて、Apple Musicが業界への支援に乗り出した。インディベンデント・レーベルに対し、5,000万ドルのアドバンス・ロイヤルティー基金を立ち上げ、アーティストに収入が入るようにすると火曜日に発表した。

レーベル宛に送られたレターをRolling Stone誌も入手、それによるとApple Musicの四半期ごとの売り上げが少なくとも1万ドルあるインディペンデント・レーベルが対象。Apple Musicと直接ディストリビューション契約があることが前提だ。

「世界的に音楽業界にとって厳しい時期です」と手紙には記されている。「音楽業界が頼りにしていた数々の収入源が一夜にして立ち消え、生活がままならない状況です。アップルは、音楽とは何十年にも及ぶ深い歴史があり、世界有数のレーベルやアーティストと深いパートナーシップ築いてきたことを誇りに思います。なんとか役に立ちたいという思いです。」

このパンデミックにより、音楽業界は全体的に大打撃を受けている。ライヴ・ミュージックの産業は半永久的にストップがかけられている状態で、数多くのコンサート・ツアー、さらにコーチェラやサウス・バイ・サウス・ウェストのようなフェスも延期または中止に追い込まれている。ほとんどのミュージシャンはツアーの収入を頼りにしているし、さらに会場スタッフ、ツアー・マネジャー、その他大勢のクルーは失業してしまっている。

レコーディングの業界も影響を受けている。ロックダウン中にレコーディングスタジオを使用することには課題が多く、国民のほとんどが物理的な距離を保つことを推奨され自宅に滞在しているため、ストリーミングも減少、予定されていた新譜もリリース日が延期となっている。

アップルの試みは、苦戦する音楽業界に活気を生み出そうとした業界大手による最新のチャレンジだ。レコーディング・アカデミーは非営利団体のMusicaresとともに200万ドルのCOVID-19救済資金を立ち上げ、さらにSpotify、StubHub、ユニバーサル・ミュージック・グループ、ワーナー・ミュージック・グループなど著名な音楽業界の企業からの寄付も募っている。プロモーター大手のライヴ・ネーションは1000万ドルを自身の新しい救済資金クルー・ネーションとして立ち上げ、ライブで収入を得る人々を救済しようとしている。

また、AppleはGlobal CitizenとWHOによるOne World: Together at Homeを放送するプラットフォームのひとつであり、この放送ではエルトン・ジョン、ビリー・ジョー・アームストロング、ビリー・アイリッシュなど多数アーティストのパフォーマンスを視聴できる。

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