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2020年3月は、2002年以来初めて全米の学校で、銃の発砲事件が無かった3月となった。


4/14/2020

Translated by George Bodman


3月初旬から、コロナウイルスの拡大防止の為に全米の学校が閉鎖された事により、どうやら2020年3月はアメリカにとっておよそ20年ぶりに学校で発砲事件の無かった3月になり、どの学年の子供達も自宅学習とオンライン・クラスに適応し、もしかするとこれが新たな通常授業として年度の終わりまでこの形態を続けるかもしれない。

多くの学生にとって、人生でこれほど長い期間学校での発砲事件に晒されなかった事は無かっただろう。このレポートを最初にTwitterにあげたワシントン・ポストの記者ロバート・クレムコ氏によると、3月に学校で発砲事件が無かったのは、現在高校3年生にあたる生徒達が産まれた2002年以来だという。

国立学校安全センターと国立学校安全セキュリティーサービスのデータによると、確かに2002年3月以来、毎年3月には学校で発砲事件が起きている。その年、13才の生徒が学校に銃と狙撃リストを持って登校したが学校駐在の保安官によって銃を弾く前に抑制された。

2020年3月も、キャンパス内における発砲は幾つかあったが、そのどれもが所謂校内での発砲事件には該当されなかった。

エヴリタウン・フォー・ガン・セイフティー(銃暴力に反対する非営利組織)によると、全米の銃暴力を追跡する機関の調べで2020年3月にキャンパス内で7件の発砲があり、その内4件は故意ではない発砲、1件は週末に高校のフットボール・グラウンドで大人同士による発砲、2件は大学のキャンパス内で起こったが学生による事件では無かった。

2018年に発行されたニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスンによると、全米の青少年が死亡する事件は交通事故死に次いで発砲事件が2番目に多い。エヴリタウンはこの問題に対し「アメリカ的で独特だ」と呼んでいる。

学校での発砲事件が低下する中、全米の銃販売店からは記録的な売り上げを上げているという。ある店長がCBSニュースに対し、多くの客が銃を購入している理由に、隔離中の防御であり得体の知れないモノに対する恐怖だと語った。


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