4/12/2020
Translated by Chie Oishi
コロナウイルスの最中、インドの家族が生まれた子供をサニタイザー(除菌剤)と名付けた。
インドのデカン・ヘラルドによると、父親のOmveer Singhは、呼吸疾患を引き起こすコロナウイルスとの戦いにおいて、そう名付けることが自分たちにできる貢献だと話した。
「首相から一般市民まで、みんながウイルスと戦っています。これが私たちなりの貢献です」とデカン・ヘラルド紙に話した。
また、この名前によってパンデミックを思い返すことができるとも話している。「サニタイザーを使えばコロナウイルスへの感染防止になります。名前を口にする度に、この時期を思い返すのです」とした。
中国の武漢で始まったコロナウイルスは、ジョン・ホプキンズ大学によるとすでに世界中で240万人以上が感染し、171,652人の死者を記録している。
この状況を記憶に刻むためにサニタイザーと名付けるのは不思議に思えるが、実際にパンデミックに関連した名前を授かったのはこの新生児だけではない。
4月9日、インド中部の州であるマディヤ・プラデージュ州のシヴプル県に住むカップルが、生まれたばかりの我が子をロックダウンと名付けたとザ・タイムズ・オブ・インディアが伝えた。それは、インドでのウイルス拡散防止に向けて、国が21日間に及ぶロックダウンを行っている最中のことだ。
病院のスタッフが両親に対して本当にその名前を出生証明書に明記するかと確認したところ、母親のManju Mailは「はい、彼の名前は”ロックダウン”です、このロックダウンの時期に生まれたので」と答えたとタイムズは報じた。
「息子、そして私の家族は、この危機を生涯忘れることはありません。意味のある名前です」と父親のRaghunathが話した。「ロックダウンを軽んじることはありません」と。
インド中部のチャッティースガル州では、この苦境を忘れないために双子の子供をコロナとコヴィッドと名付けた親もいる。
「3月27日の早朝に男の子と女の子の双子に恵まれました。今のところ男の子をコヴィッド、女の子をコロナと名付けました」と母親のPreeti Vermaが通信社プレス・トラスト・オブ・インディアに語った。「数々の困難を乗り越えての出産だったので、主人と二人で記憶に残る一日にしたかったんです」と話した。
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