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イギー・ポップが愛犬について語ったベッドタイム・ストーリー


アーティストのマウリツィオ・カテランの「ベッドタイム・ストーリーズ」は、ニューヨークのニュー・ミュージアムとの新たな試みで、ミュージシャンやクリエイターたちが安らぐような声で短い物語を朗読するという企画。記念すべき初回は、イギー・ポップと彼の愛犬、トロンバの物語だ。


典型的なベッドタイム・ストーリーとは違い、幼い子供たちには聞かせないほうが得策かもしれない。物語は、イギー・ポップが高速道路の反対側にいた野良犬の虜となったことから始まるが、その後クライマックスではトロンバが車にひかれて亡くなってしまう。それでもパンクのアイコンのトロンバに対する愛情は確かなものであり、ユーモアを交えて語っている。「おまえを抱き上げて、膝にのせて連れて帰ろうかと考えた」と話し、「それから1分以内に、俺はのみだらけになった」。物語の最後は、トロンバへの感動的なメッセージで締めくくっている「おまえは俺の人生の最高の出来事だ」。


ニュー・ミュージアムは、6月の間は毎日新たなレコーディングを公開していく。ピッチフォークによると、今後はマイケル・スタイプ、デヴィッド・バーンやブラック・ソート、さらにジェフ・クーンズや村上隆のようなヴィジュアル・アーティストによるリリースを予定している。イギー・ポップのベッドタイム・ストーリーは下記から視聴可能。


パンデミックの間、世界中の有名人が様々なベッドタイム・ストーリーを活用して、人々との繋がりを築いてきた。4月にはトム・ハーディーがBBCのCBeebiesで朗読し、今月頭にはダニエル・ラドクリフが「ハリー・ポッターと賢者の石」の一部を朗読した。また、ドリー・パートンも毎週YouTubeで子供たちを寝かしつけるための朗読をしている。


イギー・ポップも自粛中に忙しく過ごしており、スライ&ザ・ファミリー・ストーンの「ファミリー・アフェア」をカヴァーしたり、クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジやアークティック・モンキーズのメンバーとともに行った2016年のライヴの配信をリリースしている。



5/16/2020

Translated by Chie Oishi

© Sublingual Services

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